第2部では、MBTIを構成する「4つの指標」について、ビジネスシーンでよくある誤解を解きながら解説していきます。最初の指標は、エネルギーの方向を表す「外向(E)」と「内向(I)」です。

日常会話で「あの人は外向的だ」「私は内向的だから」と言うとき、多くの場合「社交的で明るいか」「大人しくて人見知りか」という意味で使われます 。しかし、MBTIにおけるEとIは、そのような性格の明るさやコミュニケーションスキルの高さを測るものではありません。

MBTIが見ているのは、「どこからエネルギーを得て、どこに関心を向けることを好むか」という心のバッテリーの充電方法です

外向(E)を指向する人は、人や社会、色々なできごとなど「自分の外の世界」に関心を向けます 。人と関わったり、実際に体験したり、外に向かって発信することでエネルギーを充電します 。そのため、会議では「とりあえず話し始め、話しながら自分の考えをまとめていく」という傾向があります

一方、内向(I)を指向する人は、自分の内面に生じる思索や体験など「自分の内の世界」に関心を向けます 。一人になって静かに内省したり、考えを深めたりすることでエネルギーを充電します 。そのため、会議では「自分の内側でじっくりと考えをまとめ、確信を持ててから話す」という傾向があります

■ 人事担当者のためのAction

会議の場で、すぐに発言するEタイプを見て「積極的で優秀だ」と評価し、黙っているIタイプを「やる気がない」と評価してはいませんか?

Iタイプの人は、意見がないのではなく、頭の中で情報を整理し、深く思考している最中なのです 。Iタイプの社員から質の高い意見を引き出したい場合は、会議のアジェンダを事前に共有して「考える時間」を担保したり、会議の最後に「何か補足はありますか?」と場を設けたりする工夫が有効です。