第1部(導入編)の最終回となる今回は、MBTIを受検した後のプロセスについてお話しします。
適性検査や性格診断を社員に受けさせた後、結果のレポートを机の上にポンと置いて、「これがあなたの性格です。仕事の参考にしてください」で終わらせていませんか? MBTIにおいて、それは最も避けるべき対応です。
■ しっくり感と違和感が、自己理解を深める
第1回でお伝えした通り、MBTIの報告書に書かれているタイプは、受検したときの「スナップショット」であり、仮説に過ぎません 。
重要なのは、その報告されたタイプの特徴を読んでみたときに、本人が「しっくりくるか」、あるいは「違和感があるか」を感じ取ることです 。
もし結果に違和感がある場合、それは検査が間違っているというよりも、本人の心の中に何らかの「葛藤」があるサインかもしれません 。 例えば、本当は内向的なのに「社会人たるもの、明るく社交的でなければならない」という周囲の期待や役割(ペルソナ)に合わせて回答してしまった結果、本来の自分とは違うタイプが報告されることがあります 。
■ 専門家と共に見つける「本来の素顔」
だからこそ、MBTIには一定の訓練を受けた認定ユーザー(専門家)の支援が不可欠なのです 。+1
認定ユーザーは、受検者に何かを教えたりアドバイスしたりするのではなく、受検者が自分自身を検証し、最も納得のいく「ベストフィットタイプ」を見つけるための対話を支援し続けます 。+1
自分の行動を振り返り、報告されたタイプと他のタイプを比較しながら、「あえてやっていること(ペルソナ)」と「そうせざるを得ない衝動(本来の自分)」を切り分けていく 。このプロセスそのものが、深い自己理解と自己受容をもたらすのです。
■ 人事担当者のためのAction
社員の成長を支援する立場として、「検査結果の数値や文字」だけを見て人を判断するのをやめましょう。
結果はあくまで「対話のきっかけ」です。面談では「この結果を見て、ご自身ではどう感じましたか?」「普段の業務で、無理をして合わせていると感じる部分はありますか?」と問いかけ、彼ら自身が自分の心に向き合うプロセスをサポートしてください。
次回からは第2部として、MBTIを構成する「4つの指標」について、ビジネスシーンでの具体的な「あるある」を交えながら詳しく解説していきます。お楽しみに。
