リーダーシップ研修」を企画する際、私たちは無意識のうちに特定のリーダー像を想定していないでしょうか。 「ビジョンを力強く語り、決断力があり、論理的にメンバーをグイグイ引っ張っていく人」。MBTIのタイプで言えば、外向(E)や直観(N)、思考(T)、判断的態度(J)を指向する人が、いわゆる「ステレオタイプなリーダー像」に合致しやすい傾向があります。

しかし、MBTIが教えてくれるのは、すべてのタイプに同等の価値があり、それぞれに独自の強みがあるということです。

内向(I)タイプのリーダーは、自ら前面に出るよりも、部下の話を深く傾聴し、一人ひとりの内発的な動機を引き出す「支援型リーダーシップ」に長けています。 感覚(S)タイプのリーダーは、過去の実績や事実を正確に把握し、現実的で着実なステップを踏んで組織を安定に導きます。 感情(F)タイプのリーダーは、組織の論理だけでなく「メンバーの気持ち」や「調和」を大切にし、心理的安全性の高いチームをつくり上げます。

■ 人事担当者のためのAction

管理職候補の社員が「私は引っ張るタイプではないから、マネージャーには向いていません」と昇進をためらうことがあります。これは、彼らが世間一般のステレオタイプなリーダー像と自分を比較して、自信を失っている状態です。

人事担当者は、「リーダーの型は一つではない」ことを伝えてください。「あなたのその傾聴力や、メンバーへの細やかな配慮こそが、今のこのチームに必要なリーダーシップなのです」と、彼ら自身のタイプに基づいたリーダー像を描けるよう支援することが、次世代リーダー育成の鍵となります。