前回、私たちの心というボートには序列があり、行き先を決めるキャプテンがいるとお話ししました。このキャプテンをMBTIでは「主機能(しゅきのう)」と呼びます。
主機能は、その人が最もエネルギーを注いでいたい機能であり、モチベーションの源です。大きな判断をする時に頼る機能でもあり、人間は自分の主機能にエネルギーを注いでいる時が一番生き生きとし、自然とドライブがかかります。
しかし、ここで非常に重要な法則があります。それは、「外向(E)」の人と「内向(I)」の人とでは、キャプテンのいる場所が違うということです。
外向(E)タイプの人は、外の世界が自分の主戦場です。そのため、キャプテン(主機能)も外の世界で堂々と指揮を執っています。彼らの強みやモチベーションは、周囲の誰から見てもわかりやすく表現されます。
一方、内向(I)タイプの人は、内なる世界が自分の主戦場です。そのため、キャプテン(主機能)は自分の内側にとどまり、代わりに副操縦士(補助機能)が外の世界との交渉役として表に出ます。つまり、周囲の人が見ている内向タイプの人の姿は、実は彼らの「2番手」の機能なのです。彼らの本当のモチベーションの源や最も信頼している能力は、内界で働いているためめったに外には表現されません。
■ 人事担当者のためのAction
内向タイプの社員に対して、「何を考えているかわからない」「積極性が見えない」と評価を下す前に、少し立ち止まってみてください。彼らの本当の強み(キャプテン)は、外からは見えにくい豊かな内面世界でフル稼働しているかもしれません。
彼らが自分の内側で熟考し、納得のいく答えを導き出せるよう「考える時間と安心できる環境」を整えることで、見えなかった真の能力が発揮されるようになります。
