MBTIは自己理解と他者理解を深めるための非常に強力なメソッドです。しかし、タイプの理解が深まり、その有用性がわかるほど、現場での「誤用の危険性」も高まってしまいます 。
そのため、企業でMBTIを導入・運用するにあたっては、人事担当者が絶対に守らなければならない厳格な倫理規定が存在します。
- 採用選考や人事評価に絶対に使わない MBTIは能力やスキルを測るものではなく、どのタイプが優れている、あるいは劣っているという見方は一切しません 。そのため、「このタイプだから管理職に向いている」「あのタイプだから営業には不採用」といった使い方をすることは、日常レベルでの悪用・誤用に当たり、固く禁じられています。
- 他人にタイプを決めつけない(レッテル貼り禁止) 「君はPタイプだからルーズなんだね」「彼はTタイプだから冷たいよね」といった、タイプを言い訳やレッテル貼りに使うことは、MBTIが最も忌み嫌う行為です 。タイプはあくまで本人が自律的に見出し、自分自身の成長のために使うものです 。
- 受検を強制しない MBTIの受検は、本人の自由意志に基づかなければなりません。また、結果を誰に共有するかも本人の自由です。
■ 人事担当者のためのAction
MBTIを組織に導入する際は、必ず社内に「MBTIは相互理解と成長のためのツールであり、評価や決めつけには一切使用しない」という明確なガイドラインをアナウンスしてください。 この倫理規定が守られるという「心理的安全性」があってはじめて、社員は心を開き、本来の素顔の自分に向き合うことができるようになります。
